生徒の知られざる一面、知りたくないですか?
学校で学級担任(クラス担任)をしている先生方にとって、生徒たちとのつながりを深めるための手段は常に探求されています。
授業だけでなく、日常のコミュニケーションも大切にしたいですよね?
その中で、学級日誌は生徒の考えや普段見せない一面を知ることができる、素晴らしい手段の一つです。
一人ひとりが自分の思いや日常を綴り、先生と共有することでより親密な関係が築かれます。
今回は担任をしている先生に向けて、特別なアイテムをご紹介します!
クラス担任の先生方にとって、新たなクラスの形として活用してください。
- 生徒と文章を通してもっとコミュニケーションをとりたいと思っている先生
- 自分のクラスだけの取り組みをやってみたいと思っている先生
学級日誌だけでは時間がかかる
アイテムの紹介の前に学級日誌の話をさせてください。
学級日誌はおそらく、どの学校でもあるはずです。
書式は違えど、その日にあったこと、欠席者の数などを書き、加えて日記として使える所感の部分があるのではないでしょうか?
基本は1日ずつ当番をお願いして、生徒に書いてもらうことが多いと思います。
1日1人に書かせたとして、40人学級なら1周するのに40日かかります。(もちろん土日は除いて)
仮に一番最初のテーマが「自己紹介」だとしたら、最後の生徒が書く頃には5月になっています。
ようやく私の番になったけど、もうGW過ぎてるよ…。
日直を1日2人にして20日でまわせばギリギリGWにはいる前に1周できますが、書くスペースが減ってしまうし、その日にあったことを書くという本来の仕事の責任が分散してしまうので、あまり好きではありません。
1人1人にたくさん書いてほしいけど、このやり方だと半分になっちゃうなあ。
そこで私がおすすめするのは、学級日誌とは別の日記専用のノートをつくることです!
業務ノートとは?
サイズ | 260mm×182mm |
ページ数 | 50枚(100ページ) |
罫内容 | 横罫6mm |
行数 | 15行×2段 |
B5サイズのノートですが、日記のように毎日の記録を書くスペースがあります。
本来は会社で議事録や日報を書くために使うものなのでしょうが、
このシンプルさが学校で使うのにピッタリ!!
そう考えた私は、担任を初めてもった年からこの業務ノートを取り入れることにしました。
正式名称は「業務ノート」ですが、私は「日記」と呼んで使っていました。
以下、この記事では「日記」と呼ぶことにします。
日記の使い方
試しに2023年の曜日を例に、40人クラスと仮定してどのようにまわしていくかを解説します。
年度の始めに書いてもらうのはよっぽど自己紹介なので、テーマは自己紹介とします。
初日は1番の生徒に学級日誌、21番の生徒に日記を渡します。
2冊ありますが、どちらも自己紹介を書くことは同じです。
学級日誌の方は自己紹介だけでなく、その日の授業や欠席者などの本来の仕事をする必要があります。
次の日は2番の生徒に学級日誌、22番の生徒に日記を渡します。
そして次の日は3番、23番の生徒…のように、しばらくは番号順に自己紹介を書いてもらいます。
ゴールデンウィーク直前、20日経ったので20番と40番の生徒が自己紹介を書きます。
これで全員が自己紹介を日誌が日記のいずれかに書いたことになります。
そしてゴールデンウィークに入り…、
今度は1番の生徒が日記、21番の生徒が学級日誌を書きます。
自己紹介は全員が書いたので、新しいテーマで書いてもらうようにしましょう。
1日で2人書かせることができることが最大のメリットです!!
メリット | デメリット |
---|---|
日付、名前、書く欄以外の余計な記載がないので、学校でも使いやすい。 1日2人に書かせることができる 2冊あるので、1人が書いているときにもう1人が書けない…、なんてことがなくなる。 1つのテーマを全員に書かせる日数が半分になるので、1年間で多くのことを書かせることができる。 | 担任がコメントする数が2倍になる 「日誌」と「日記」でややこしい 導入コストがかかる |
図解では4月5日からとしましたが、正直4月5日から書かせるのは難しいと思います。
40人クラスだと、ゴールデンウィーク前に全員書かせるのは現実的に難しいかもしれません。
クラスの生徒の人数が40人より少なければ、余裕を持って行えますね。
クラスの生徒は多いけど、どうしても4月中に自己紹介させたい!
という場合は年度始めの授業を使って、まとめて自己紹介させてもいいかもしれません。
1年間十分使えるちょうどいい量!
学級日誌や日記は毎日新しいことを書いていきますが、過去にどんなことを書いているかを遡ってみるのもおもしろいところです。
他の人がどんなことを書いているのかな?
というのは気になる人は読み返します。
ですので、できれば年度内は同じノートを使い続けたいところ。
だいたい授業日は1年間で35週あります。
平日5日間×35週=175日
少なくとも175日分の書く枠があれば、年度の途中で2冊目に突入しなくて済みます。
そんな中この日記(業務ノート)は、1ページで両面合わせて4日分の書くスペースがあります。
それが50ページあるので、4日分×50ページ=200日分
学校に来る日は1年間に200日もないので、多少雑に使っても余るほどの量です。
余裕を持たせようとしてこれより分厚くしてしまうと使い勝手が悪くなるので、ホントにこの量がちょうどいい!!
分厚すぎると机の中に入らなくなっちゃうから程よい厚さですね。
中身のデザインだけでなく、ページ数も学校で使う分には素晴らしい量です!
実際に3年間使ってみた感想
私は担任を経験した3年間、この日記を使い続けました。
毎日コメントする数は2倍になりますが、日記を通してしかわからない生徒の一面がよくわかりました!
副担任の先生にも協力してもらい、毎日欠かさずコメントをしていました。
日記には何をかかせるのか
せっかく書く準備と環境が整っても、何を書かせるのか決まっていないのはもったいないので、いくつか例を紹介しておきます。
年度始めのテーマは自己紹介でいいとは思います。
しかし1周目が終わって2周目も自己紹介をするわけにはいかないので、どんなテーマで日誌を書かせるかを考えておきましょう。
以下、私が実際に書かせたことのあるテーマです。
- 自己紹介(年度初めに)
- 高校受験の思い出
- 私のおすすめの勉強法
- 好きな科目、嫌いな科目とその理由
- 夏休みの思い出
- ○学期の抱負
- クラスメイトの知られざる真実
- 学校生活の楽しい時間、イマイチな時間
- 来年度の抱負&クラスメイトへのメッセージ
- 今日あったこと、学んだこと(←考えるのが面倒ならこれだけで1年まわしてもいい)
- プチ小論文(150字以上、お題は別の記事から探した)
毎回テーマを決めて回していましたが、3年生の後半はネタ切れを起こして、テーマ自由で好きに書かせていました笑
まとめ
今回は生徒とのコミュニケーションをとるために便利なアイテムの紹介でした。
ぜひ、ご検討ください。
メリット | デメリット |
---|---|
日付、名前、書く欄以外の余計な記載がないので、学校でも使いやすい。 1日2人に書かせることができる 2冊あるので、1人が書いているときにもう1人が書けない…、なんてことがなくなる。 1つのテーマを全員に書かせる日数が半分になるので、1年間で多くのことを書かせることができる。 | 担任がコメントする数が2倍になる 「日誌」と「日記」でややこしい 導入コストがかかる |
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