担任の先生は朝はいつもバタバタです。
私の勤務していた学校は
8:20 勤務開始、職員朝礼
8:30 生徒登校、朝のST
8:40 1時限目の授業開始
こんな感じで毎朝大忙しです。
特に8:30からは朝のあいさつ、連絡事項の伝達、欠席&遅刻の生徒の確認、提出すべき書類の回収、1限の準備…、
わずか10分の間に多くの作業を行わなければいけません。
たとえST効率的に終わらせたとしても、生徒が個別に話しかけてくることもあります。
要点をまとめてなんとか早くSTを終わらせた!
さて、1限の準備を…。
そんなときに
先生、昨日の提出物なんですが…
先生、昨日締め切りだった書類が…。
うわあああああああ
保護者会の日程調査、PTA関連の書類、模擬試験の受験票…
まとめて集められるもの以外にも、生徒が先生に個別に出す書類はたくさんあります。
そして、色んな生徒が色んな種類の提出書類をバラバラで出してくることがあります。
ただでさえ他の資料でいっぱいいっぱいなのに、そこにさらに個別の提出物を受け取ろうものなら…。
挙句の果てにはもらったものをどこかになくしてしまうことも…。
あれ?さっきもらった紙どこにやったっけ??
そんなことを少しでも防ぐために、今回は私が教室に置いた「ポスト」についての話をします。
これを使い始めてからは朝のSTがゆとりをもって行えましたし、何より生徒からもらった紙をどこかにやってしまうこともなくなりました。
- 毎朝バタバタで、子どもとの時間が取れない担任の先生
- 生徒からもらった書類をあとになって「あれ、どこにやったっけ?」と探し回る先生
学校で使うセキュリティポストとは?
キングジム製の頑丈なスチール製のポストです。
付属の鍵で開閉可能ですが、ダイヤルロックだけで開けることもできます。
サイズ | 42.6 x 31.6 x 16.7 cm |
重さ | 3.5 kg |
生徒が書類を提出するときは先生に直接渡すのではなく、教室においてあるこのポストの中に入れます。
メリット | デメリット |
---|---|
先生がいなくてもいつでも出せる もらった書類がどこかにいくことがなくなる 受け取る時間がなくなるので朝のSTにゆとりが生まれる | 導入コストが高い 教室に書類を置きっぱなしにするので少し心配 |
特徴と使い方を紹介していきます。
ダイヤルだけで開けることができる
ダイヤルロックは任意の4桁の番号を設定でき、重要な書類の盗難や紛失を防ぎます。
鍵を使って施錠することもできますが、ただでさえ時間がなくて慌ただしい中に鍵を持っていったら絶対になくします。
あれ、鍵どこにやったっけ?
となったら本末転倒なので、基本的に鍵は使わないほうがいいです。
生徒に番号を知られないように、開けるときは気をつけて!
A4サイズの紙を折らずに投函できる
学校の書類はA4サイズで生徒に渡されることが多いです。
名前の書かれた書類を折って出されると、後で1枚1枚開く作業があるので、なるべく折りたくありません。
折ることなく投函できるのは地味にありがたいポイントでもあります。
ポストが横向きなので、中で紙が詰まらない
実はこのセキュリティポストを導入する以前は、もう少し安価の縦に置くタイプのポストを使っていました。
これでもA4サイズを折らずに投函できますし、鍵が必要ですがロックすることも可能でした。
そして縦型なので、横型より場所をとらないという面ではgoodでした。
しかし縦型だと薄い紙が中で曲がってしまい、ポストを開けたときに紙の形が変わってしまいました。
A4の紙を入れようものなら、取り出したときに波をうってしまいます笑
しかも投函口にフタがないので、ポスト自体をひっくり返して振ったら、入れたはずの紙が出てきてしまいます!!
重要な紙が曲がったり取り出されたりするのはまずい!
と思い、結局縦型のポストは半年くらいで使うことをやめて、今回の横置きセキュリティポストを導入したというわけです。
投函口にフタがついているので、ひっくり返しても中身が落ちてくることはありません。
そして横向きなので紙の形が変わることもありません。
一度に受け取る書類の種類がたくさんあるときはポストの中がごちゃごちゃになってしまいますが、そこは我慢ですね…。
このときのためだけにポストを2つ用意するのももったいないですし…。
教室のどこに置く?
私は教室の入り口近くにある棚の上に置いていました。
小さくてわからん!
別の日に撮った写真ですが、
セキュリティ的にどうなの?
教室には多くの人が出入りするので、ポスト自体に鍵がかかっていてもポストごと持っていかれたらおしまいです。
まあ、そんな人はいないと思いますが…。
しかしこのポストには背面にセキュリティワイヤー(別売)を通すための穴があるので、それを教室にある棚などにくくりつければ持っていかれることはありません。
それでもリスクを100%なくせるわけではありません。
個人的には職員室で他の書類と紛れてなくしてしまうことが減るので、むしろポストを導入したほうがセキュリティには安全だと考えています。
お金の集金はどうする?
クラスTシャツのお金など、生徒から現金を集めないといけないときもあります。
セキュリティポストには鍵がかかっているから安心とはいえ、さすがに現金を教室のポストに入れっぱなしにしておくのも怖いですよね。
一番オススメなのは、ポストを使わないことです。
バラバラで集めるのではなく、生徒に持っていてもらって一括で集めることです。
クラスTシャツのお金は来週の月曜日の朝に集めます。
それまでは受け取りません。
こちらが受け取らない限りは責任を問われることはないので、それまでは生徒に自己管理をしてもらいましょう。
それが難しければポストに入っているものを毎日取り出して、職員室の金庫に入れておくことですね。
チェックシートでポストを開ける回数を減らす
せっかくポストを導入しても、毎日STの後にポストを開けてたら時間がもったいないです!
とはいえ、誰が出していないのか?は担任としては気にせずにはいられません。
というわけで、誰が出していないかを確認するためのチェックシートを導入しました。
※ファイルの中にある生徒の名前はすべて架空の名前です。
提出した人はこの紙に丸をうってね~。
と指示すれば、毎回ポストを開けなくても誰が出していないかは一目瞭然です。
ポストの上には物を置けるので、私はそこに提出物チェックシートを置いていました。
もちろん出したのに丸をつけ忘れた生徒はいますが、帰りのSTで度々そのチェックシートを見て、
保護者会の紙、来週締切なのにもう半数以上出してくれているね!!
とか
あと出していないのはAさんとBさんですね。
などと言って、ちゃんと「チェックシートを見てますよ」アピールをすれば徐々に減っていきます。
とにかく、よっぽど重要な書類でない限りは毎回ポストを開けなくてもいいようにしましょう。
全員提出した、または締切が過ぎたらポストを開けて職員室に持っていく…、これが一番効率がいいです。
締め切りを過ぎた書類は直接渡すべき
どのクラスにも1人はいますよね。締切を過ぎても出さない生徒が。
それはしょうがないとして、締切を過ぎた書類をポストに出す生徒がいます。
担任としては締切を過ぎた書類は一刻も早く手元に欲しいものです。
ポストに入れてると開ける手間が1つ増えます。
ですのでポストの使い方を説明する際に、以下のことも生徒に伝えます。
締切を過ぎた書類はポストに入れずに直接渡してください。
直接渡すのは嫌だから締切を守ってポストに出す…。そんな狙いもあります(叶わない)。
とは言っても間違えてポストに入れてしまう生徒をなくすために、締切を過ぎて出すものがなくなったときは以下の対策を行いましょう。
- ポストを撤去する
- ポストの投函口に養生テープを貼る
私は毎回撤去するのは面倒だったので、養生テープを貼っていました。
まとめ~ポストを設置して担任業務を効率化しよう~
今回は担任業務を効率化させるセキュリティポストの紹介でした。
導入コストはかかりますが、一度買ってしまえば何年間も使うことができます。
ぜひご検討ください。
メリット | デメリット |
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先生がいなくてもいつでも出せる もらった書類がどこかにいくことがなくなる 受け取る時間がなくなるので朝のSTにゆとりが生まれる | 導入コストが高い 教室に書類を置きっぱなしにするので少し心配 |
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