高校生のみなさん、定期テストでいい点数をとるためにしっかり勉強していますか?
学校の定期テストは成績や内申点に大きく影響します。
とはいえ、テスト週間は1週間程度しかないので、できれば限られた時間の中で効率よく勉強したいところ。
今回は5年間の教員生活で100種類以上のテストを作成した私が、テスト作りで重視していたことを紹介します。
- 学校の先生がテストにどんな基準で問題を選んでいるのか知りたい!
- 次のテストこそいい点数をとりたいけど、何をすればいいかわからない!
- 効率よくテスト勉強がしたい。
そう思っている人はぜひ読んでください。
難易度の配分
これが私が実際に作成したテストの一例です。
1年生で学習する三角比のテストです。
テストに出す問題のレベルは偏ることのないように、慎重に選んでいます。
だいたい
- 基本問題(答えのみ)30点
- 教科書レベルの基本問題40点
- 応用問題30点
程度で出題していました。
ですので赤点をとりたくない人は応用問題には手を付けず、教科書の例題だけを何度も繰り返して解く方が絶対に効率がいいです。
ちなみに私は教科書・問題集と同じ数字は使わないようにしています。
問題集と答えが同じだと、生徒が直前に丸覚えして解けているだけかもしれないので、本当の実力をはかることができなくなってしまいます。
テストを印刷する前に、必ず生徒が使う問題集とテストの問題を見比べて、同じ問題があったら数字を変えます。
基本問題(答えのみ)は早く確実に解けるように
公式を使うだけのような基本の問題でも、定期テストの場合は必ず出題します。
定期テストは基本事項がわかっているかを確認することが目的の1つなので、必ず30点分は出題していました。
大概、テストの第1問に配置して、採点対象は答えのみにしています。
ここで確認するのは基本事項の定着はもちろんですが、早く正確に解けるかも確認しています。
時間をかけすぎると、このあとの問題を解く時間がなくなりますからね…。
時間配分のコントロールも、テストでいい点を取るためには重要な要素です。
教科書レベルの基本問題はどこが大切なのかを把握すべし
続いて、基本問題で40点分です。
これは教科書に載っている問題と同等のレベルが出るということです。
単元ごとで重要な問題は必ずあります。
これらの問題はもちろん配点も大きいです。
大切なのは、重要な問題が毎回のテスト範囲のどの部分なのかを把握することです。
しかし、習ったばかりの生徒の立場としては、それを完璧に把握するのは難しいと思います。
ですので、普段からしっかり学校の授業を聞いて先生がどこに力を入れているのかを確認したり、テスト前に詳しい人に改めて聞いたりすることが大切です。
テスト範囲の中で今後も必要な知識や受験でよく出てくる問題は授業で伝えてあるので、それの勉強をしてきたかは必ず確認します。
チャートでいうと☆2~3のレベルができれば、十分な点数をとることができるはずです。
私はテスト作成の際に、教科書に対応するチャートの問題をものすごく参考にしていました。
応用問題は上位になりたい人が取り組む
最後に、応用問題での30点分です。
定期テストとはいえ、応用問題も出題しています。
教科書の章末問題、チャートでいうと☆3~4といったところでしょうか。
高得点をとりたい人はここまで勉強するべきですが、正直苦手な人はこのレベルに取り組む前にすることがあります。
また、応用問題では1つの正解が存在しない場合や、複数の解法が考えられる場合があります。
ぜひテスト勉強の際は模範解答の解き方だけにとらわれず、自分なりのアプローチや解法を試してみましょう。
解答の選択肢や手順に自信が持てない場合でも、積極的に問題解決を試みることが大切です。
そして自分の考え方が正しいかどうかは、先生や詳しい人に確認をしましょう。
時間内に解ける量かは確認しています
テストに出題する問題がある程度決まったら、まずは時間を計って作成した自分が解いてみます。
本番の時間内に現実的に解くことができるかどうかを確認するためです。
試験時間が50分なら、自分が解いて25分以内に解けることが目安。
しっかり勉強してきたのに問題が多すぎることが原因で結果が出なかった、みたいな生徒はゼロにしたいです。
まとめ
どれだけ勉強に時間を費やしたとしても、結果が出なければ面白くありません。
記事の途中でも書きましたが、効率よく勉強するためには、どこを重点的に勉強したらいいかをしっかりと聞くことが大切です。
どの問題が大切なのか、
先生や詳しい人に質問しよう。
こちらの記事ではテスト作成から返却までの流れを紹介しているので、高校生の人も参考にしてください。