高校教員5年目の数学教員が授業準備で気をつけていること【1年目は大変】

教員は授業をすることが本来の仕事です。私自身、

  • 高校で数学の授業をしたい
  • 受験生の進路指導がしたい

という理由で教員になりました。

授業準備には一番時間をかけたいし、常に最高の授業に届けたいと思ってはいるのです。

しかし現実問題、今の働き方でそれを実行することは難しいです。

要因としては担任業務、部活動指導、その他もろもろの雑務など、他にやることが多すぎるんです!

もちろん他に何もしなくてもいいとは思っていませんでしたが、いざ働いてみたら予想以上でした。

現状が改善しないならば、授業に100%を注ぐには非常勤講師になるしかないと思っている私が、それでも!授業をしっかり行うためにしている準備を紹介します。

この記事はこんな人におすすめ
  • その場限りにならず、効率的に授業準備をしたい人
  • 1つ1つの授業を大切にしたいと考えている人

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目次

私のやり方~準備から授業本番~

授業する先生

準備するもの

  • 授業で使用する教科書
  • 予習ノート
  • 教務手帳
  • チョーク&チョークホルダー
  • 指示棒

私は生徒が使っているノートと同じものにまとめています。

ルーズリーフを使っていたときもありましたが、バラバラになって管理ができなくなってしまったのでやめました。

実際の流れ

教科書を読み、説明すべきこと、省いてもよいことを選別する。

学校で使用する教科書に合わせて、授業の導入部分をどうやって進めていくかを考えます。

例題と練習問題を解く。

授業内で生徒に解かせる予定の問題を自分で解いてみます。

実際に解く中で、

  • 教科書の問題を全部解かせたら時間が足りないかも?
  • 練習問題から派生して発展問題を加えよう
  • 最後の問題は別で時間をとった方がいいかも

など、色々なことが見えてきます。

担当するクラスの生徒のレベルが分かってくると、問題ごとにどれくらい時間がかかるのかを予想できるようになります。

解いていて疑問に感じたこと、伝えたほうが良いと思うことをメモする。

単元によっては説明が長くなったり、書かなければいけないことが多くなってしまうときはプリントを用意しましょう。

プリントだと自分のもっていきたい流れに沿って進めやすくなるし、必要なことは書いておけば良いので授業の時間の節約にもなります。

限られた枠内で要点をまとめることになるので、自然と理解が深まりますよ!

ただ、プリントの準備にはけっこうな時間がかかるので、だいぶ余裕があるときかその学年2回目以降のときがメインです。

ぺぬい

全部の授業でプリントを用意するのはさすがにできなかった…。

授業は予習したノートを見ながら勧めていきます。もちろんノートだけを見るのではなく、生徒の反応にも注意しています。

授業後には、かかった時間と進んだ量、生徒の反応、理解度などが特質するものがあればノートに書き足しておきます。

特に、「これは言わなくてもよかった」「この説明はすればよかった」など、教員側の発問のメモは大切にしています。

ぺぬい

複数のクラスを担当している場合は1回目の反省をすぐに次に活かせます。
1回目のクラスのみなさんには申し訳ないが…。

授業準備の際に意識しておきたいこと

来年度以降につなげる

バトンパス

その場限りにするのはもったいないです。準備のために書いたノートは捨てずにとっておくことをおすすめします。

初めて担当する学年のときはゼロから準備をするので大変ですが、2回目以降は自分が作った教材があるので、アップデートをする余裕も生まれます。

そこでサボってはいけませんよ!!

ぺぬい

この記事を書いていた当時は初めて3年生を担当していたのですが、すべてが初めてのことだったので準備が大変でした💦
1,2年生の担当はそれぞれ2回行ったので、2回目のときは比較的余裕をもって授業の準備ができた実感があります。

私が使っていたノート
高校1~3年生の内容すべてと、受験生用の補習授業でまとめたノートは、退職した今でも大切に保管しています。

1回の授業にこだわりすぎない

こだわり

冒頭でも言いましたが、1回1回の授業すべてに100%(研究授業並みの準備)を注ぐことは現実的ではありません。

授業準備に気をとられすぎて、本来すべき他の仕事がおろそかになっても、周りの人に迷惑をかけてしまいます。

大事なのは「持続可能な努力」をすることです。

「全部プリントで進めよう!」とか「色をたくさん使ってノートをきれいに仕上げよう!」とかしなくていいです。

誰に見せる訳でもないので、自分がパッと見てわかる程度でいいのです。

早めに準備する

time to plan

明日の授業の準備を前日にしたり、あろうことかその日の授業準備を直前の空き時間にやるのはもってのほかです。

教員とはその日、急に仕事が増りかかる仕事です。

生徒の指導がいきなり入ったり、休んだ先生の代わりをしなければいけなくなったりするかもしれません。

だからこそ飽きがない、毎日が新鮮、という考えもありますが・・・。

毎日の準備をギリギリにしていると余裕が生まれず、万が一準備ができずに授業を迎えてしまうと詰んでしまいます。

仮になんとかやりすごしたとしても、

先生

あれ?準備しなくても案外できちゃう?

みたいな悪い考えを持ってしまうかもしれません。

これはよくないことです!

イレギュラーな事態に対応するためにも、自分自身の習慣の定着のためにも、どんなに遅くとも授業の準備は2日前までにしておきたいものです。(もちろんもっと早いに越したことはない)

「やるしかない環境」をありがたく感じる

ありがたい

心持ちの話になってしまいますが…。

同じ種類の授業は週に2~4回程度あります。生徒は理解が追いついていなくても先に進まないといけません。

そして教員もテスト範囲の確保だとか、年間で進める目安だとかで悠長にするわけにもいきません。

よくも悪くも授業は進んでいくわけですが、生徒に説明するために私たちは準備を「しなければいけない」状況にあります。

私は継続が苦手な人間なので、自分で自主的に始めた勉強も、どうしてもだらけてしまい、続けることができていません。

自主的に学習している場合、どうしてもだらけてしまうのは私だけではないはずです。

これらの共通点として、「やらなくても誰かに迷惑がかかるわけではない」ことが挙げられます。

その点授業は自分が準備をしないと生徒に迷惑をかけてしまうことになるので、どんなに忙しかったり眠かったりしてもやらないわけにはいきません。

プレッシャーとストレスはありますが、この環境なら私は継続ができています。

環境を利用し、自分の学習の時間と質を確保できているので、現状で授業を担当している人は自分自身のスキルアップができる絶好の機会ととらえましょう。

そういった意味でも、直前の予習は心の余裕が生まれず、生きた心地がしないので、早めの準備をしましょう。

準備をしないとどうなるか?

準備をしないとどうなるか?

忙しさに追われ、毎日の授業準備がどうしてもできない。

それでも授業は待ってくれません。どんな状況でも、時間が来たらやるしかないのです。

しかし、十分な準備ができず、グダグダな授業になってしまうと、生徒からの信頼をなくしてしまいます。

一度失った信頼はよほどのことがない限り取り戻すことは難しいです。

どうしても、どうしてもできなかった場合は、別の理由をつけて自習にしましょう。

自習で文句を言う生徒はいません(もちろん毎回自習だと怒るかも)。

まとめ

以上、私が行っている準備と心構えでした。

私もまだまだ未熟者ですので、授業ができることをありがたく感じ、1回1回を生徒にとっても自分にとってもよりよいものにしていきます。

テスト作成についてはこちらの記事をご覧ください。

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